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富盛の石彫大獅子
(ともりのせきちょうおおじし)
住所:八重瀬町字富盛21
東風平の勢理城(ジリグシク)と呼ばれる高台に安置されています。冨盛村でむかし火災の多かった頃、風水から判断して、火返し(ヒーゲーシ)の獅子として
設置されたようです。 高さ約1.45m、全長1.40m、幅約50p、この種の獅子像としては最大です。獅子を安置したあと火災は発生しなかったとのことです。

富盛の石彫大獅子
県指定有形民族文化財  昭和49122日指定

 この獅子は火除け(火返し)として、尚貞王21年(1689年)に設置されたもので、フィーザン(火山)といわれる八重瀬嶽に向かって蹲踞している。この獅子が設置される以前は、富盛村では火災が多くて村人はことごとく困ったということが「球陽」尚貞21年の項に詳しく記されている。今日でも旧暦101日(竈のお願)〈防火儀礼〉の行事にこの獅子を拝んでいる。戦前までは、旧暦99日(タントゥイ棒)のときに、村の青年たちはこのジリグスクに集まり棒踊りを演じた。沖縄各地にある、村落祭祀上の目的でつくられた獅子のなかでも、最大最古のもので、民族資料として貴重なものである。
          昭和621210
          沖縄県教育委員会
          東風平町教育委員会

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